結婚式について

 ○教会で結婚式をしたいという方のために
 最近、キリスト教式の結婚式を希望される方が多くなっています。
 その枝教会は、結婚式場ではありませんので、単に営利を目的とした結婚式は致しておりません。しかし、クリスチャン以外の方でも、ぜひ教会で結婚式をしたいとお考えになるカップルの方のために、いくつかの条件をご理解いただいた上で、結婚式をさせていただいています。

 その条件とは・・・
@結婚準備のための準備会(カウンセリング)に出席していただくこと
 牧師より、キリスト教による結婚式の心得、聖書の教える結婚観、お互いの理解を深め合うこと、家庭をもつということ等のテーマで、3〜5回程の対話や指導の時を持たせていただきます。結婚式や新生活のための準備はしても、結婚し新しく家庭を持つということに対して準備をされる方はほとんどおらず、それが結婚後の二人の生活に様々な好ましくない影響をもたらしています。そのため、このような学びを通し、結婚そのものについて考え直し、神の祝福の中で新しい生活をスタートしていただくためのお手伝いをさせていただきます。そのための時間等は、双方の都合のいい時間をその都度相談いたします。
A日曜日の礼拝に出席していただくこと
 キリスト教の雰囲気を知っていただき、聖書のメッセージに耳を傾け、神の導きの元に結婚をするという心の備えをしていただくために、礼拝に出席してくださるようお願いしています。また、教会での結婚式のために、教会員が会場の設営他、見えないところで無償で奉仕をし、お二人のために備えます。また、教会員はお二人の祝福のために祈ります。そういう訳で、教会の皆さんに紹介をさせていただく意味もあります。信仰を強制することは致しませんが、ぜひ前向きに理解をしていただきたいと思います。
B日曜日に式を挙げることはほとんどできません
 日曜日は、教会で最も大切な礼拝の日であり、この日は多くの場合、朝から午後まで様々な集会がありますので、式はできません(但し、各月の第4・5週の午後2時以後ならできる場合もあります)。土曜日・あるいは祭日などは可能ですが、教会の行事が優先されますので、早めの申込みが必要になります。教会では簡単なレセプションはできますが、ほとんどの方は別の式場で披露宴をなさいます。

 以上の条件をご理解くださり、それでもぜひ教会で結婚式をしたいという方は、ご相談に応じます(そういう方が、年に数組あります)。
 費用は、会場費・カウンセリング・司式料・オルガニスト等、準備から当日までの結婚式そのものの費用(披露宴等は除く)として、概ね6万円(但し、式場の花代は別途、衣装等は当人たちでご準備いただきます)です。詳しくは、結婚式の申込をしたい方のための印刷物を準備しています。

 教会で行うキリスト教式の結婚式についてもっと詳しく知りたい方は、以下の図書を参考にされるとよろしいかと思います。
 「結婚するあなたへ」大宮チエ子・上林順一郎著(日本基督教団出版局)¥1000


 ○教会の結婚式に出席する上での心得
 1.服装について
 教会での結婚式では、形式や習慣にはとらわれません。最近は略礼装の方が多いですが、一般的な外出着でもかまわないのです。招待状によく「平服でお出かけください」とありますが、これは礼装でなくてよいという意味で、一般的には略礼装が多いようです。あまり形式ばらないでという招待者の気持ちを大切にしましょう。

 2.写真やビデオ撮影について
 教会によっては、これを遠慮していただく場合もあるそうです。当教会では式に差し支えのない範囲でお願いしていますが、あらかじめ牧師や教会側の人に撮影してよい場所等を聞いておかれるとよいでしょう。
 

葬儀について


 ○キリスト教式の葬儀に出席される場合の心得 

 聖書に示されている人間の死生観は、仏式を初めとする他の諸宗教と異なっています。したがって、葬儀に関する考え方も違ってきます。キリスト教式は、悲しみの中にも希望があるとよく言われますが、それは天国での再会の希望があるからなのです。キリスト教式には馴染みのない方も多いと思いますが、以下の点をご理解いただくとよろしいかと思います。
 聖書では、人が死ぬと、その霊は肉体から離れ、神の元に帰ると記されています(伝道の書12章7節)。キリスト教式の葬儀では、故人をそれまで導いてこられた神を崇めつつ、故人のそれまでの信仰と生活とを偲び、ご遺族の方への慰めの思いを込めて、その霊を宿していた肉体を葬るために行います。故人との惜別の情は拭いきれないものの、主イエス・キリストを信じる者にとっては、死は永遠の別れではなく、神の国においての再会の希望をもって、故人を神のみ元に送る時でもあります。
 そのひとつひとつは、心を込めて行われるべきですが、人は死んでも神になるわけではないので、故人を拝んだり(手を合わせたり)故人に語りかけは致しません。 
 また、讃美歌・聖歌等を賛美しますが、これは故人をその日まで導かれた神の恵みを思い、神を讃え、また故人が生前親しんでいた愛唱歌をもって、故人を偲ぶために歌われます。参列される方も、歌詞を味わいつつご一緒に賛美してください。
 参列する方々も、人の生命は限りあるものであることを覚え、これまでの自らの歩みを振り返ると共に、信仰をもって生涯を歩むことのすばらしさを知っていただきたいと思います。

 1.香典袋には、「お花料」と書く
 これは、死者のためにささげるのではなく、死者を花で飾るという意味があります。最近は大きめの文具店に行けば、十字架のついたお花料の袋がありますので、それを用いられるとよいでしょう。
 いつ持っていくかについては、地域によって違いがあります。静岡では、前夜式(仏式の通夜に当たる)よりも、葬儀当日あるいは自宅出棺時に持っていくことが多いようです。葬儀当日に出席できない場合は、前夜式に出席される際に持って行かれても失礼にはなりません。

 2.花輪ではなく、「生花」を贈る
 一般では花輪やかごに生けた花が贈り主の氏名と共に置かれますが、教会での葬儀の場合は生花で棺の周りを飾ります。また贈り主の名前も、花に立てるのではなく、玄関等に一括して掲示しておくことが多いです。造花ではなく、生花を用いるのは、復活の希望を表しているからです。

 3.供物や弔旗はしない
 一般では、果物や菓子などを供物として贈ることがあります。しかし、これは死者の霊がまだ地にとどまっているとの考えのことからですので、キリスト教では致しません。控えた方がよろしいかと思います。弔旗も町内会などでする場合がありますが、キリスト教式では致しません。

 4.式の順序に違いがある
 キリスト教式では、@前夜式(前夜祭ではない。自宅で行われる場合と、教会で行なわれる場合がある。) A葬儀(通常教会で行なわれる。) B出棺 C火葬 という順番で行われることが一般的です。前夜式が自宅で行われた場合、自宅出棺をした後、棺は斎場に直接向かうのではなく、教会に向かい、教会で葬儀をしてから斎場に向かうことが普通です。つまり、棺を前にして、葬儀を行うのです。そのあたりの順序の違いがあることに注意が必要です。

 その他、葬儀に関するご質問等があれば、遠慮なく教会にお尋ねください。